
【テラフォーマーズ2巻】膝丸燈、人類の危機を救いに火星へ!
2016/11/01
「テラフォーマーズ」2巻は、主人公である膝丸燈の簡単な生い立ちと、幼馴染を失い失意の中にあるところを火星行きのメンバーにスカウトされる話です。いきなりメンバーと仲良くなり、膝丸燈の人柄がよく分かります。
★手術前にも関わらず戦闘能力が高い膝丸燈
「テラフォーマーズ」の2巻ではようやく本編の主人公である膝丸燈が登場します。
いきなり熊と戦うという嵐のような立ち上がりを見せますが、なんとその熊に勝ってしまいます。しかも熊と戦うのは動植物のDNAを組み込む前の話なので、元々の戦闘能力の高さが伺えます。
しかし残念ながら幼馴染を助けることができず、亡くしてしまいます。
そんな失意のどん底にいる膝丸燈を火星行きに誘ったのが艦長である小町小吉小吉とミッシェル・K・デイヴス。膝丸燈は幼馴染と同じ病気の子供を救おうと火星に行くことを決意します(※火星に行かなければワクチンが入手できないので)。
主人公・膝丸燈は人付き合いもうまく、マルコス、アレックスと喧嘩しそうな感じだったのに、次のページでは仲良くなってしまうほどです。ユーモアも交えていて、火星に行く前から副艦長であるミッシェルさんを意識しているかのような描写も出ています。
★いざ火星へ、グループ結成!
「テラフォーマーズ」の2巻では、膝丸燈が火星行きを決めたことと同時に、その仲間たちが描かれます。
主に第一班(日米合同班)と第二班(こちらも日米合同班)で膝丸燈の他、アレックス、マルコス、シーラ、エヴァで仲間を結成します。
ちなみにマルコス、シーラが第一班、膝丸燈とアレックスが第二班、エヴァが第五班(ドイツ・南米)で、アレックス、マルコス、シーラは地元が一緒です。
この仲間意識が火星に行き絶望に陥った時にそれぞれ勇気を持たせあい、仲間の良さが伝わります。その仲間意識は読者も感情移入がしやすく、火星での散り散りになったメンバーが再開する際に感動を覚えます。
そういった意味でもこの2巻は序章という感じで、ぜひ細かく目を通しておきたいところです。
★まさかの事態!宇宙船にテラフォーマーが!?
「テラフォーマーズ」では人間が昆虫や動植物のDNAを体内に組み込みその力を人間大で発揮できる(例えば蟻の力を人間の大きさで発揮できる=計算上では50キロの人間なら5000キロの物を運ぶことができる)のですが、薬がないとその力を発揮することはできません。
そして、なんと宇宙船でテラフォーマーが出現してしまうという超異常事態に!
しかもテラフォーマー達は真っ先に倉庫に行き、薬を使えなくしようとするのです。
「テラフォーマーズ」第2巻ではまだ火星に到着してはいませんが、いきなり大ピンチに追いやられてしまう人類。
「これはいきなりゲームオーバーか?」
と思わせられる展開にひやひやしっぱなしです。もちろんここで終わってしまったらテラフォーマーズ自体が終わってしまうので、どのようにこのピンチを切り抜けたのかは3巻へのお楽しみです。