
【テラフォーマーズ8巻】本気を出したロシア。アレクサンドルの執念がすごい!
2016/11/16
「テラフォーマーズ」7巻では日米合同チーム対中国の構造でしたが、8巻ではロシア対中国に…。ブチ切れる3班班長軍神アシモフ。その義理の息子アレクサンドルが中国に牙を剥くが、中国メンバーのホンがまさかの能力を!?
★軍神アシモフの恐ろしさ
「テラフォーマーズ」8巻の見所と言ったらやっぱり第3班班長である軍神アシモフが第4班班長リュウとガチンコ対決するところです。能力的に圧倒するリュウに対し、気力と今まで積んできた武術で対抗します。
アシモフの生き様がかっこよく、こんな強い爺さんはかっこいいと思わさざるをえません。
手足をもがれてもタスマニアンキングクラブの能力で再生するし、リュウの毒は体の大きさ故回るのが遅い。手がなくても足で相手の胴体を挟み脚力で胴を潰す手前まで行くという力強さを見せつけます。
ロシアの統率力もすごく、まさにリーダーと言った軍神。強さの種類は多々あれど、アシモフの強さは変化球なしのドストレートな強さです。見ていて「漢!」という一言に尽きるでしょう。
強面だけど力が強くて優しい…そんな軍神の生き様をみてください。中国に占拠されているアネックス1号を奪還できるのでしょうか!?
★なにこの能力…テラフォーマーを一蹴する女
ロシアと中国がガチンコ対決をしている間に、オニヤンマの能力を兼ね揃えたテラフォーマーが出現します。その能力の前に、その場にいた人類最速の三条加奈子のスピードも意味をなさない程です。
そんなテラフォーマー退治に手を焼いていた人類ですが、ここにきて細菌の能力を持った女が出現! こうなってしまったらマーズランキングの序列がぐだぐだに…。
そしてこの能力を持っているのは第四班のホン。ただでさえ他の班が持っていない充実した武器を保持しているのに、そこに細菌の能力を持っているものだから他の班は太刀打ち不可能。ここまで圧倒的に中国に有利な状況を作ってしまったら手の出しようがないと思ってしまいます。
分が悪いと見たアシモフは隊員に撤退命令を下します。そんな中アネックス1号に忍び込む者が…!
細菌能力の恐ろしさと共にロシアの執念をまざまざと感じることができるのが「テラフォーマーズ」8巻です。
★アレクサンドルの執念がすごい
ロシアは他の班と比べ火星でのワクチン入手に対しての意識が異様に高いです。
それもそのはず、班長のアシモフの娘が病気にかかっていてワクチンがないと生きられない状況だからです。
そしてその夫、アシモフの義理の息子がアレクサンドルです。
アシモフが中国との喧嘩に一時撤退を命令するも、アレクサンドルはアネックス1号に侵入し、一人で中国班に囲まれながらも最後まで奥さんを助けようと必死に食い下がる場面は圧巻です。
「テラフォーマーズ」8巻はまさに絶望しか感じられない巻ですが、その中でもアレクサンドルの執念が光った巻と言っていいと思います。7巻に続き8巻はロシアの巻と言える展開ですので(もちろん中国の巻でもありますが中国はファンをつけられないでしょう)、ここではきっとロシアファンが多くなることでしょう。