
【テラフォーマーズ1巻】物語のすべての始まり!火星へ行くもほぼ全滅!
2016/11/01
「テラフォーマーズ」の1巻を一言で言うと「ほぼ全滅してしまう」です。そして1巻は主人公が出てこないのです。言ってみれば0巻という位置付けをしても良かったと思いますが、話の流れ的に外せないので1巻となっているのでしょう。
★ここまで衝撃的なスタートはまずない
「テラフォーマーズ」はゴキブリが人型となっているという衝撃の話なのですが、スタートからいきなり衝撃的な展開がやってきます。
1巻の主人公である小町小吉(2巻からは膝丸燈が主人公)の幼馴染兼1巻のヒロインである秋田奈々緒が、火星到着直後にいきなりテラフォーマーに殺されてしまいます。
某有名漫画みたいに、
「えっ、これ生き返るパターンでしょ?」
と思ったのですが、完全に死亡。いきなり山場が来てしまいます。
さらにピンチの連続。テラフォーマーに囲まれた人類は、いきなり逃げるのも困難な状況に追いやられてしまいます。
逃げたと思ったら仲間が一人死に、また一人死に…。囲まれてもまともに戦えたのは小町小吉と戦友であるティンだけという事態に!
打開策もなくほぼ全滅に追いやられてしまうという最悪なスタートにしてゲームオーバー一歩手前まで行ってしまいます。
★驚異的なテラフォーマーズに対抗するために
1巻ではテラフォーマーの強さとともに昆虫のDNAを組み込まれた人間の強さが紹介されます。
手から火炎放射のようなものを出すミイデラゴミムシ、自重の100倍の物を持ってしまうバレット蟻、自長の150倍の距離を1秒で移動してしまうメダカハネカクシなどの能力が「人間大だったら」という設定です。あまりにも桁外れた能力でテラフォーマーに対抗します。
1対1だったら決して引けを取らない昆虫のDNA入り人類ですが、多数にはやはり勝てずその力をもってしても滅多打ちにされてしまいます。
ここではテラフォーマーの個体の強さをまざまざと見せられるだけでなく、その数の多さに絶望を味わってしまう結果となってしまうのです。
★人類がゴキブリにぼろ負けする
地球ではゴキブリを見つけたら人間が真っ先に駆除しますが、それと同じことが逆の立場で行われています。
ゴキブリから駆除される人間。
そんな様子を見続けなければいけません。
さらにテラフォーマーの凄さは強さだけでなく進化の速度にあります。
エメラルドゴキブリバチに刺されたらゴキブリはそのエメラルドゴキブリバチに洗脳されてしまうのですが、なんとその洗脳されたゴキブリの卵から孵化したいわゆる子供達はそれが全く効かないのです。
さらに武器を使う知能も身につけていて、言ってみれば人間の数十倍の力を持った者が武器まで使えるといったまさに鬼に金棒状態。
人間が勝てるわけもなく逃げるのですが生き残ったクルーは小町小吉と蛭間一郎のみ。まさに人類がゴキブリに滅亡された瞬間です。
2巻以降はいわゆるリベンジをしに火星に行くと思ってください。はっきり言って2巻から読み始めてもストーリー的には捉えられることができますが、やはり1巻から読んでおきたいですね。